アウディQ5に1年乗ったレビュー

AUDI Q5の新型が発表されましたね。

通常は7年くらいでフルモデルチェンジなんですが、少し長めの8年ぶりです。

ただ、ドイツでは既に新型Q5は販売されてましたし、日本は在庫がはけなかったんでしょうかねー。苦笑

さて、今回は今回の新型の1つ前の型になっちゃいましたが、AUDI Q5のレビューを書いておこうと思います。

AUDI Q5 のsline 2.0 です。

エクステリア(見た目)

Q5を最初に見た時は、どちらかというと「SUV」には見えないくらいのスポーティーさを感じたんです。

今までSUVというと、メルセデスのGのような、ごっつい形をイメージしてましたからね。

Q5を見た時は、SUVというよりも、ステーションワゴンの車高が高いバージョン、みたいに見えたんです。

あと、ベンツやBMWと違って田舎でも目立たないところが安心ですね。

とは言っても、知ってる人は、「いい車ですね。」なんてホームセンターの駐車場とかで声をかけてくれたりしました。笑

当時は「AUDI=おしゃれ」という空気が、だんだんと広まってきている前後くらいでしたので、まだそんなに目立ちませんでした。

インテリア(内装)

Q5には、シート(位置角度)メモリ機能がついてまして、今までそんな機能の付いた車に乗ったことが無かったので感動モノでした。

すごい!高級車だ!なんて思ってしまいました。

あと、もっと感動したのが音響です。

純正オーディオなのに10スピーカー&ウーファーで、とくに何も手を入れることが無く普通に「いい音」で音楽が聴けます。

ツイーターとかスピーカーの交換をしなくても、本当にそのままでとても良い音です。

一節には「AUDI」という社名は「audio」からきており、それで車内の音響システムのレベルが高いそうで。

その他設備

Q5にはサイドモニタがついています。

これで車の左側の様子をみることができるので、細い道で非常に重宝します。

Q5ってけっこう大きくて、とくに車幅が2m近くあるので慣れてないととても怖いです。

一度だけ都内の駐車場に止めたことがあるんですが、もう「二度と行くか!」というくらい怖かったです。苦笑

また、オートテイルゲートは買い物の時に非常に重宝です。

最初はたいしたことない機能だと思っていたんですが、あるとすごい便利ですので、絶対に付けた方が良いです。

それから、オートクルーズがついてますが、田舎なので一般道でもけっこう使えたりします。

もちろん、今はもっと進化してアダプティブクルーズコントロールが主流ですので、それと比べたら雲泥です。。。苦笑

エンジン・走行フィール

排気量2000、1.9tの車体でも、ターボなので走りがパワフルです。

ターボって昔は日本車にもたくさんあったんだけど、今は逆に欧州車ってほとんどターボで日本車にはターボ車がほとんどないんです。

欧州車はダウンサイジングターボと言って、排気量を抑えるかわりに失われたパワーをターボで取り戻すみたいなのが主流です。

日本も最近はターボが少ーしずつ復活してきましたが、もう時代は電気自動車へ行ってしまいそうな雰囲気ですけどね。

あと、ドイツ車だからなのか、制限時速のないアウトバーンを走るからか、高速で煽られても、あっという間に突き放せる速さがあります。

SUVなのに速いってのは、ちょっとしたカルチャーショックです。

そんなエンジンなので、一般道とかの急な坂道でもエンジン音がウイーンと苦しくならないのも良いです。

エスクードの時は、2.4の排気量にもかかわらず、一般道の坂道とか、かなりアクセルを踏まないと苦しくて登っていきませんでしたからね。苦笑

まあ、そこは車種による味付けの違いなんでしょうけど、ちょっと残念ポイントでしたので。

最後に、走る曲がる止まるの基本性能のうち「止まる」、つまりブレーキの効きが恐ろしく良いです。

ドイツ車ってやっぱりアウトバーンのこともあるので、どんな高速でもキッチリ止まらなければならないということでブレーキが超強力なんですよ。

なので、ブレーキダストはとんでもないことになりますが、それでもこの安心感は別格です。

 

エクステリア(見た目)の不満な点

さて、次は不満な点です。

これは、当たり前と言えば当たり前なんですが、真正面から見ると若干「逆台形」なのが個人的に嫌いでした。

その逆台形を隠すための純正エアロパーツなんてあるわけありませんし、でも何より普通は車ってそういう形になっているんですよね。

格好いい車なので、最初の頃は「じーっ」と見とれてしまってたんですが、そうすると、あれ?なんかバランスが悪い?って思ってしまったんです。

確かにちょっと車高が高いかなとか、すごく微妙な見た目のバランスなんですが、気になったことを思い出します。

でも、普通はそんなこと誰も指摘しない部分ですし、あまりにもずっと眺めすぎたために感じた些細な違和感なのかなと。苦笑

あと、Q5はSUVというイメージではなく、むしろ車高の高いステーションワゴンという印象だったので、エスクードよりも大きいのに迫力・威圧感が感じられないのも残念ポイントかもしれません。

その分スタイリッシュでおしゃれ度は高いんですが、当時は、ゴリゴリのSUVも好きでしたからね。

窓周り

また、後部ウインドがスモーク(?)のガラスでないので車内丸見えなのも、ちょっと微妙でした。

欧州車って、基本、日本車みたいに遮光のガラスとかにしないそうです。

ましてやスモークのシートを貼るなんてこともありえないそうで、それは欧州の方は日本みたいに日光が強くないからとのことです。

さすがに今のAUDI車は後部座席は紫外線カットガラスのオプションが普通にありますが、当時はなかったような記憶があります。

あと、パワーウインドの窓の上に雨よけとかを付けないのもドイツ車では一般的みたいです。

アウトバーンとかの超高速であんなもん付けたら、すごい風切り音が鳴ってしまってうるさくて仕方がないので、付けないそうです。

まあ、ここは日本ですので大丈夫なんですが、でもあれを付けちゃうとちょっと生活感が出て格好が悪いので仕方がないかもしれません。

でも当時は、雨の日にウインドを開けられないのは、けっこう不便だなあと思いましたね。

ブレーキダスト

最後に、前出のブレーキダスト。

これがまたものすごい付着し、あっという間にホイールが真っ黒になってしまうんです。

その時はホイールコーティングなんてなかった(?)ので、洗うのがけっこう大変でした。

市販のクリーナーで頑張ってみたりしましたが、やっぱり今では一般的になったホイールコーティングに比べたら雲泥ですね。。。

インテリアの不満な点

さて、ドイツ車ってナビ操作はタッチパネルじゃないんですよ。

主流はダイアルですべてを操作する方式で、これがまた文字入力が非常に面倒なんです。

しかも、妙なルートを指示したりして、いわゆる「バカナビ」なので、ナビ性能は日本車より良いものを期待するとガッカリすると思います。

(もちろん今はずいぶん進化しましたが、それでも日本のナビに比べるとバカです。。。)

エアコン

あと、エアコンが「外気のみ」の選択がないので、今までは涼しい時はエアコンOFFで外気循環して外の空気を入れながら走ってましたが、それができません。

なので、春や秋の快適な季節に、どんな設定で走ったらよいか調整が非常に難しかったです。

エアコンをオフにすると暑いし、付ければ寒いし。。。みたいな感じです。

しかも窓を開けるとナビに警告がでるし、どうすんの?って感じです。

ワイパー

また、ワイパーがなんとなく安っぽいのと、ガラコとか塗ると激しくビビります。

あとで営業さんから聞くところによると、欧州車ってワイパーの圧力がやたら高いそうで、ガラコとかの水はじき系は100%ビビルので絶対にダメとのこと。

なので、純正のガラスコーティングと、ワイパーもそれ用にコーティングが必要とのこと。

当時はそんなこと知りませんでしたから、「使えねえ」なんて思ってしまってました。

後部座席

あと、Q5ってステーションワゴンみたいな形ですが、車の全長はまあり長くないので荷室が広くないんです。

それもあってか、後部シートがあんましリクライニングしないんですよね。

まあ、そもそも後部シートなんてそんなにリクライニングしないものですが、エスクードがけっこうリクライニングしたので、気になったポイントです。

 

エンジン・走りの不満な点

これは四輪駆動だからか、味付けの問題なのか、低速時の4駆のギア音、特にエンジン音が安っぽく感じてしまうんです。

高速ギアに入れば気にならないんですが、低速ギアの時のウイーンという音は、あまり良い感じではありません。

エスクードも低速の時はウイーンというギア音がしたので、四駆はもう仕方ないのかもしれません。

ちなみにターボのシュイーンという音がするのは、めちゃくちゃ格好良いのですが、それを打ち消してしまうくらいの残念な音です。。。

また、あとで聞くところによるとギアの味付けの問題もあり、かなり低速で引っ張る仕様になっていて、それも影響しているようですね。

DCTってどうなの?

あと、これはネットでもけっこう話題になったんですが、1速から2速に切り替わるまでかなりモタつきます。

停車して右折する時とか、1速でもたつくので対向車とかが怖いです。

そして、曲がり切ったところで2速に入ると、急にターボが回ってガッと出るので、これは慣れるまで怖いなあと。。。

この辺はたぶんDCTの問題かと思うんですが、まだDCTが出たばかりで洗練されてなかったというのもあるみたいです。

そもそもQ5が日本に導入されるときに、日本向けの調整にかなり時間がかかったみたいです。

そして時間をかけた割にはうまくまとまらず、結局Q5って途中のモデルから普通のオートマになりましたよね。

そういう事情があったみたいです。

その他

2000ccのターボと言っても、これだけ重量のある車体なので、高速とかで1●●キロを超すと速度の伸びが悪くなります。

なので、この車に速さを求めるなら、SQ5あたりの方が良いと思いますが、そもそも速さを求めるならSUVに乗っても面白くないと思います。苦笑

でもSUVとはいえ、RSQ3あたりなら、走りを求めても良いかもしれません。

あと、ブレーキが利くのは良いのですが、キーキー鳴るのがちょっと恥ずかしいですね。

今のAUDI車はそこまでキーキー鳴りませんが、これはよく効くブレーキの宿命なのかもしれません。。。

パワーウインドもたまにキーキーいうんですが、ドイツ車って、けっこうしめてるんだなあと思いますね。

その辺は、安心感とのバランスですが。。。

 

総評

全体としては、見た目も内装も、そして走りもバランスがとれていて、とても良い車だと思います。

AUDIの中でも人気車だったことに素直にうなずける内容です。

今のAUDI車と比べてしまうと、やっぱり古さを感じてしまいますが、当時としては十分満足のいくものでした。

新型のQ5も乗ってみたいんですが、最近は大きな車に乗るのが怖くなってしまったんで、というか小さい車のラクさを改めて思い知ってしまって、悩んでいるところです。苦笑

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